イントロダクション
新しいLaravelアプリケーションの構築をすぐに取りかかれるようするため、認証とアプリケーションのスターターキットを提供しています。これらのキットはアプリケーションのユーザーを登録および認証するために必要なルート、コントローラ、ビューを自動的にスカフォールドします。
皆さんがこうしたスターターキットを使用してくれるのは大歓迎ですが、これらは必須でありません。Laravelの真新しいコピーをインストールするだけで、自分自身のアプリケーションを自由にゼロから構築できます。いずれにせよ、みなさんが素晴らしいものを作り上げるのはわかっています!
Laravel Breeze
Laravel Breezeは、ログイン、ユーザー登録、パスワードリセット、メール確認、パスワード確認など、すべての認証機能を最小かつシンプルにLaravelへ実装したものです。さらに、Breezeには、ユーザーが名前、電子メールアドレス、パスワードを更新できるシンプルな「プロファイル」ページが含まれています。
Laravel Breezeのデフォルトのビュー層は、Tailwind CSSでスタイルした、シンプルなBladeテンプレートで構成しています。また、VueやReactとInertiaを使用したアプリケーションのスカフォールドを作ることも可能です。
Breezeは、新しいLaravelアプリケーションを始めるための素晴らしい出発点となり、BladeテンプレートをLaravel Livewireを使用し、レベルを上げる計画をしているプロジェクトにも最適な選択肢です。
Laravel Bootcamp
Laravelが初めての方は、気軽に【Laravel Bootcamp】(https://bootcamp.laravel.com)に飛び込んでみてください。Laravel Bootcampでは、Breezeを使用して最初のLaravelアプリケーションを構築する手順が説明されています。LaravelとBreezeのすべてを知るには最適な方法です。
インストール
まず、新規Laravelアプリケーションの作成、データベースの設定、データベースマイグレーションを実行してください。Laravelアプリケーションを新規作成したら、Composerを使用してLaravel Breezeをインストールできます。
composer require laravel/breeze --dev
Breezeをインストールしたら、以下のドキュメントで説明するBreeze「スタック」のいずれかを使用し、アプリケーションのスカフォールドを生成できます。
BreezeとBlade
ComposerでLaravel
Breezeパッケージをインストールしたら、breeze:install
Artisanコマンドを実行してください。このコマンドは、認証ビュー、ルート、コントローラ、およびその他のリソースをアプリケーションへリソース公開します。Laravel
Breezeは、すべてのコードをアプリケーションへリソース公開するため、その機能と実装を完全に制御し、可視化することができます。
デフォルトのBreeze「スタック」はBladeスタックで、シンプルなBladeテンプレートを使用して、アプリケーションのフロントエンドをレンダします。Bladeスタックは、breeze:install
コマンドを追加引数なしで実行することでインストールできます。Breezeの雛形をインストールしたら、アプリケーションのフロントエンドアセットをコンパイルする必要があります。
php artisan breeze:install
php artisan migrate
npm install
npm run dev
続いて、Webブラウザでアプリケーションの/login
または/register
のURLにアクセスしてください。Breezeのすべてのルートは、`routes/auth.php'ファイル内に定義しています。
ダークモード
アプリケーションのフロントエンドをスカフォールドするとき、「ダークモード」のサポートをBreezeへさせたい場合は、breeze:install
コマンドを実行時に、--dark
ディレクティブを指定するだけです。
php artisan breeze:install --dark
Note: アプリケーションのCSSとJavaScriptのコンパイルについて詳しく知りたい方は、LaravelのViteドキュメントを参照してください。
BreezeとReact/Vue
Laravel Breezeは、Inertiaフロントエンド実装により、ReactとVueを使用するスカフォールドも提供しています。Inertiaは、従来のサーバサイドルーティングとコントローラを使用して、モダンなシングルページのReactとVueのアプリケーションを構築することができます。
Inertiaは、ReactとVueが持つフロントエンドのパワーと、Laravelの驚異的なバックエンドの生産性、そしてViteの軽快なコンパイルを組み合わせた開発を楽しめます。Inertiaスタックを使用するには、breeze:install
Artisanコマンドを実行する際に、使用するスタックとしてvue
またはreact
を指定します。Breezeの雛形をインストールしたら、アプリケーションのフロントエンドアセットをコンパイルする必要があります。
php artisan breeze:install vue
# もしくは
php artisan breeze:install react
php artisan migrate
npm install
npm run dev
続いて、Webブラウザでアプリケーションの/login
または/register
のURLにアクセスしてください。Breezeのすべてのルートは、`routes/auth.php'ファイル内に定義しています。
サーバサイドレンダリング
BreezeのInertia
SSRのscaffoldサポートを使う場合は、breeze:install
コマンドを実行時に、ssr
オプションを指定してください。
php artisan breeze:install vue --ssr
php artisan breeze:install react --ssr
BreezeとNext.js/API
Laravel Breezeは、NextやNuxtなどのモダンなJavaScriptアプリケーションで認証するAPIもスカフォールドできます。これを使い始めるには、breeze:install
Artisanコマンドを実行する時に、api
を希望スタックとして指定します。
php artisan breeze:install api
php artisan migrate
インストール中、Breezeはアプリケーションの.env
ファイルへ、FRONTEND_URL
環境変数を追加します。このURLは、JavaScriptアプリケーションのURLである必要があります。ローカル開発では、これは通常http://localhost:3000
になります。さらに、APP_URL
をhttp://localhost:8000
に設定する必要があります。これは、serve
Artisanコマンドで使用されるデフォルトのURLです。
Next.jsリファレンス実装
ついに、このバックエンドとお好みのフロントエンドを組み合わせる準備ができました。BreezeフロントエンドのNextリファレンス実装はGitHubで公開しています。このフロントエンドはLaravelがメンテナンスし、Breezeが提供する従来のBladeスタックやInertiaスタックと同じユーザーインターフェイスを備えています。
Laravel Jetstream
Laravel Breezeは、Laravelアプリケーションを構築するためのシンプルで最小限の開始点を提供しますが、Jetstreamはより堅牢な機能と、追加のフロントエンドテクノロジースタックで、その機能を強化します。Laravelを初めて使用する場合は、Laravel Jetstreamへ進む前に、Laravel Breezeで勘所を掴むことをおすめします。
Jetstreamは、Laravelのために美しくデザインされたアプリケーションのスカフォールドを提供し、ログイン、登録、電子メール検証、二要素認証、セッション管理、Laravel Sanctum経由のAPIサポート、およびオプションのチーム管理を備えています。Jetstreamは、Tailwind CSSを使用して設計しており、LivewireまたはInertia駆動のフロントエンドスカフォールドから選択可能です。
Laravel Jetstreamをインストールするための完全なドキュメントは、公式Jetstreamドキュメントにあります。