Laravel 5.3 サービスプロバイダ

イントロダクション

サービスプロバイダは、Laravelアプリケーション全体の起動処理における、初めの心臓部です。皆さんのアプリケーションと同じく、Laravelのコアサービス全部もサービスプロバイダを利用し、初期起動処理を行っています。

ところで「初期起動処理」とは何を意味しているのでしょうか? サービスコンテナの結合や、イベントリスナ、フィルター、それにルートなどを登録することを一般的に意味しています。サービスプロバイダはアプリケーション設定の中心部です。

Laravelに含まれているconfig/app.phpファイルを開けば、providers配列が見つかるでしょう。そこにある全サービスプロバイダクラスが、アプリケーションのためにロードされます。もちろんほとんどのプロバイダは、全てのリクエストで必ずロードされるとは限らず、そのプロバイダが提供するサービスが、実際に必要なときにのみロードされる「遅延」プロバイダです。

この概論ではサービスプロバイダの書き方と、Laravelアプリケーションに登録する方法を学びます。

サービスプロバイダの記述

全てのサービスプロバイダは、Illuminate\Support\ServiceProviderクラスを拡張します。ほとんどのサービスプロバイダは、registerbootメソッドを持っています。registerメソッドの中ではサービスコンテナへの登録だけを行わなくてはなりません。他のイベントリスナやルート、その他の機能の一部でも、registerメソッドの中で登録しようとしてはいけません。

make:provider Artisanコマンドラインにより、新しいプロバイダが生成できます。

php artisan make:provider RiakServiceProvider

Registerメソッド

既に説明した通り、registerメソッドの中ではサービスコンテナに何かを結合することだけを行わなければなりません。イベントリスナやルート、その他のどんな機能もregisterメソッドの中では決して行ってはいけません。これを守らないと、サービスプロバイダがまだロードしていないサービスを意図せず使ってしまう羽目になるでしょう。

では、基本的なサービスプロバイダを見てみましょう。サービスプロバイダーメソッド中であれば、いつでも$appプロパティを利用でき、サービスコンテナへアクセスできます。

<?php

namespace App\Providers;

use Riak\Connection;
use Illuminate\Support\ServiceProvider;

class RiakServiceProvider extends ServiceProvider
{
    /**
     * コンテナへの結合登録
     *
     * @return void
     */
    public function register()
    {
        $this->app->singleton(Connection::class, function ($app) {
            return new Connection(config('riak'));
        });
    }
}

このサービスプロバイダではregisterメソッドだけが定義されています。そして、サービスコンテナにRiak\Connectionの実装を定義しています。サービスコンテナがどのように動作するのかまだ理解できていなければ、ドキュメントで調べてください。

Bootメソッド

ではイベントリスナをサービスプロバイダで登録する必要がある場合は、どうすればよいのでしょうか? bootメソッドの中で行ってください。このメソッドは、他の全サービスプロバイダが登録し終えてから呼び出されます。つまりフレームワークにより登録された、他のサービス全てにアクセスできるのです。

<?php

namespace App\Providers;

use Illuminate\Support\ServiceProvider;

class ComposerServiceProvider extends ServiceProvider
{
    /**
     * 全アプリケーションサービスの初期起動処理
     *
     * @return void
     */
    public function boot()
    {
        view()->composer('view', function () {
            //
        });
    }
}

bootメソッドの依存注入

サービスプロバイダのbootメソッドでは、依存をタイプヒントで指定できます。サービスコンテナが、必要な依存を自動的に注入します。

use Illuminate\Contracts\Routing\ResponseFactory;

public function boot(ResponseFactory $response)
{
    $response->macro('caps', function ($value) {
        //
    });
}

プロバイダの登録

全てのサービスプロバイダは、config/app.php設定ファイルで登録されています。このファイルには、サービスプロバイダの名前をリストしてあるproviders配列が含まれています。この配列にはデフォルトとして、メール送信、キュー、キャッシュなどのLaravelコアのサービスプロバイダが登録されています。

プロバイダを登録するには、この配列に追加するだけです。

'providers' => [
    // Other Service Providers

    App\Providers\ComposerServiceProvider::class,
],

遅延プロバイダ

もし皆さんのプロバイダが、サービスコンテナへコンテナ結合を登録するだけであるなら、その結合が実際に必要になるまで登録を遅らせる方が良いでしょう。こうしたプロバイダのローディングを遅らせるのは、リクエストがあるたびにファイルシステムからロードされなくなるため、アプリケーションのパフォーマンスを向上させます。

Laravelは遅延サービスプロバイダが提示した全サービスのリストをコンパイルし、サービスプロバイダのクラス名と共に保存します。その後、登録されているサービスのどれか一つを依存解決する必要が起きた時のみ、Laravelはそのサービスプロバイダをロードします。

プロバイダを遅延ロードするには、deferプロパティーにtrueをセットし、providesメソッドを定義します。providesメソッドはそのプロバイダで登録するサービスコンテナ結合名を返します。

<?php

namespace App\Providers;

use Riak\Connection;
use Illuminate\Support\ServiceProvider;

class RiakServiceProvider extends ServiceProvider
{
    /**
     * プロバイダのローディングを遅延させるフラグ
     *
     * @var bool
     */
    protected $defer = true;

    /**
     * サービスプロバーダーの登録
     *
     * @return void
     */
    public function register()
    {
        $this->app->singleton(Connection::class, function ($app) {
            return new Connection($app['config']['riak']);
        });
    }

    /**
     * このプロバイダにより提供されるサービス
     *
     * @return array
     */
    public function provides()
    {
        return [Connection::class];
    }

}

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以下はコードブロックの例です。

<?php

namespace App;

use Illuminate\Database\Eloquent\Model;

class User extends Model
{
    /**
     * ユーザに関連する電話レコードを取得
     */
    public function phone()
    {
        return $this->hasOne('App\Phone');
    }
}

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